写真集 ver.02

  いま、写真集を作っています。 なにか残るかと思い、放置気味だったブログに、写真集が出来ていく過程を書こうと思います。   ver.02は、ここまでの経過、その2(出版社、来訪後)です。    2017年 真夏。   一通り、持参した写真を見てもらい後日、詳細な見積もりが出たら連絡します、と言われてから 真夏の太陽が待ち構える、炎天下の東京(砂漠)へと戻りました。 ホワイトベースを脱走した時のアムロの気分です。 zineについて、かなり褒めてもらいました。 これで、十分いいじゃないか、的な内容です。 作品自体は、そんなにじっくり見てないのかな、という印象でした。 参考資料は、出すタイミングすらなかった。 作家のプレゼン能力もあるとおもいますが 向こうはビジネス。お客様、なのかな、と思いました。   編集長さんが去り際に言った、頭に残るフレーズがひとつ 「他は、どこか見積もりとか出ていますか」 制作費は、作家がほぼ負担。   自分は貴社としか具体的な話してないですよ、と言おうと思ったのですが その場は言葉を濁しました。 作品が評価されれば、なんとかなると思っていました。 現実は、そんなに甘くなかったです。 売れる、売れないを考えて商売しているのは当たり前。出版社の求めるものは、一体なんだろう、と。   出版社(特に写真集を扱うところ)には、それぞれカラーがあって 得意の分野が、なんとなく浮かんできます。 竹書房とワニブックスの写真集を見ても、だいぶカラーが違います。 自分が狙う、美術系の出版に限っても 色とりどり、百花繚乱。   正直、悩みました。 先方は、出すことを前提に考えています。 それぞれケース・バイ・ケースだと思いますが お金の話は実にシンプル。 売れるのが分かっている作家の本は、勝算があるから出資もする。 勝算のない無名戦士の本は、持ち出しがスタンダードな訳です。 出せるだけでも、有り難いじゃないか、という考えもあるし。 リスクを考えて出さない。という選択肢もあるでしょう。 自分は本を出したかった。ただ、どうしても写真を見られてる感じがなくて、悶々としていました。  自分が見たい本を、出しているところ。自分の写真を、見てくれるところ。   一から探し始めました。友人からの助言もあり 今まで面識のなかった出版レーベルにコンタクトを取りました。   そのレーベルからは、一度、断りの連絡がありました。 しかしメールの返信をくれたこと 何よりも、写真を見てくれたことが分かる文面で 写真そのものを評価してくれていることのが分かり 率直に嬉しかったです。   その後、ブックフェアに参加した際 挨拶をする機会がありました。 ブースに並ぶ写真集を見て こんな本が出せたらな、と思いつつ 手持ちのzineを手渡し、フロアを後にしました。   その後、何度かのやり取りを経て その出版レーベルから、写真集を出すことになりました。   これは、あくまで個人的な体験談です。 写真集を出すためのハウ・ツーとかではないし もっアグレッシブ出している方など数多く居るでしょう。   ただ、自分が求める写真集を作るなら 『絶対に、妥協すんなよ』 と、同い年の先輩から掛けて貰った言葉が 自分には響きました。   長年、撮りためてきた写真を見せて 幸運なことに、それを評価してくれる人がいる。 それだけでも、とても有り難いことだと思います。   それで、おしまい、ではなくて これから写真集を作る上で、一番大事なのは、売ることです。 それが、作品で、写真で食べていくということ、なのかなと思います。   前置きが長くなりました。 次回、制作の様子を上げていきます。    次回に続く  2018.04.16 更新   前の記事へ             新しい記事