Yu-ki Abe Photography - Blog

  2020.10.15 ラレー レコード エース  (RALEIGH Record Ace)  ラレー (RALEIGH) もともとはイギリスの自転車メーカー。 クロモリロードで見かけるアイツだ。 もっとも日本で走っているラレーの大半は台湾製。 新家工業 (ARAYA) が仕掛けるブランディングであるが評判は良いらしい。   本家の英国ラレーは20年くらい前から自転車を自前では作っておらず 各国の自転車メーカーとライセンス契約を結んでラレーブランドを世に送り出している。 いわゆる名前貸し。ARAYAはリムとスポルティーフ(と初期のMTB) のイメージが強いが ロードはラレーに集約しているらしい。クロモリオンリーのラインナップ。   とある切っ掛けがあり、古いラレーのフレームを入手する機会があった。   それがラレーレコードエース。 既出の新家工業が2012年に限定125台モデル(ラレー125周年だったらしい)で出したやつ ではなく、1980年代にラレーがイギリスの工場で作ったフレーム   イギリスのワークソップという街にあった工場で作られたフレームだ。 憧れのレイノルズ531、マンガンモリブデン鋼。前三角だけでなく後ろもフロントフォークも全部531。   Craftsman Built by Carlton Cycles Worksop England と記載。 クラフトマンビルトの記載だがオーダーではないらしい。マスプロ高級車の位置付け。   ワークソップの工場は元々カールトンという自転車メーカーの工場だった。 それをラレーが買収しクラフトマンビルトの高級車を製造していたとのこと。 カールトンはロードレーサーを得意とし、1981年に工場が閉鎖されるまで生産を続けていた。   フロントのダボは泥除け用に一つ。英国車のクラブモデルはフロントキャリアを付けないのが伝統。   どんなに若くてもこのフレームは製造から40年を経過している。 ジャイアントのクロスよりも、子供の頃の自転車よりも古い。 その割には状態が良い。 塗装の下はフルメッキ(トゥークロメ)が施されてサビも少なそう。 エンドはCampagnoloで狂いもない。 ヘッドもBBも英国規格。日本車の規格は英国が元なので部品調達に苦労しなくて済みそう。   ただ輸入するまでが一苦労。 販売業者がヘッドとBBは別売りだと途中から言い出し、コロナでいつ飛行機が飛び立つか分からない。 2週間、めげずに強気のメールを交渉し、なんとか最初の値段で写真通りのフレームを送ってもらった。   EMSで1ヶ月かかってフレームは日本に到着した、コロナ恐るべし。関税を払い、箱を開ける。 梱包は大変綺麗だった。ここは良心的な業者だと思う。 しかし、サイズがちっちゃい。 私の背だと570〜580くらいがベスト。図るとこのフレームは540くらい。 550表記のはずだったのだが。。。   そしてこのラレーレコードエース、メイド・イン・イングランドならではの 27 1 1/4インチ規格。 700cではない。27 1 1/4インチ規格である。 つまり700cよりも一回り大きいホイールがデフォルト。 ホイールもタイヤもブレーキも 27 1 1/4インチ規格。 英国車が日本で流行らないのはホイールサイズが原因だと思うのだが、昔のことなので仕方ないか。   憧れのレイノルズ531は再び旅立っていった。   前の記事へ             新しい記事
  

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