Yu-ki Abe Photography - Blog

 

2019.12.5

冬でない

  冬がはじまるよ 歌の歌詞ではないが、12月ともなれば冬がはじまっていた。 空が高くなり光線が透き通り吐く息が白くなる。 今年も冬が来たなと実感するのが12月の東京だった。長野ではもう少し早い。         朝晩はそれなりに冷え込むから日差しが恋しい。 ただ日中はどうだろう。 日の光は美しいが着込んで歩くにはどうも暑苦しい。 電車の中が一番顕著で上着を着たまま立てば 降りる頃にはヒートテックに汗をかいている。   長野から出てきたとき、東京は冬でも暖かいな、と肌身で感じた。 いまでは暑いくらいである。 人が増えすぎで熱量が半端ないのかもしれないが 暑すぎる夏を過ごし短い秋がいつの間にか終わり 気がつくと寒すぎない冬が来ていた。  グレタ・トゥンベリがメディアに取り上げられても 遠い国の出来事ぐらいにしか感じてはいない。 暑さすら感じる今の季節のほうが なにかが違う、と身をもって感じる。 高級ダウンの出番もない。そもそも自分は持ってはいないが。   冬の喪失は既にはじまっている。 新宿御苑のある紙を捲ると 下に隠れたポスターには冬の諏訪湖の写真とともに 御神渡りの激減と文字が打たれていた。 長くて寒い長野の冬が苦手だったが この歳になって御神渡りは毎年恋しいものになった。 次はいつ現れるか誰にも分からないのだから。  夜、集まりに参加して一番に思ったことは 暑かったなー、汗かいたなーである。  冬はもう少し寒いくらいがちょうどいい。

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