Yu-ki Abe Photography - Blog

  2020.10.20

レイノルズ531  Columbia Worksop Ⅰ 

レイノルズ (Reynolds) イギリス(現在は一部が台湾製造) の鋼管メーカー。 コロンバス、カイセイと並んで自転車ではお馴染みのお名前。   531はレイノルズを代表するチューブの名前で マンガン 5、モリブデン 3、ニッケル 1 の割合で配合された合金。生産開始は1934年!以来、一世紀近く作られ続けているレイノルズ531。オーダーフレームを作ることも可能だが、現代の531フレームは前三角のみの製造。値段も納期も掛かるのでオーダーは諦め、中古を探すことにした。  そんなある日 Carltonの自転車を探していて、あるイギリスのサイクルショップに辿り着いた。   カーボンフレームは一切扱っておらずクロモリフレームが並び、レイノルズ531もある。 ただし、どれも90年代以前の中古品。 現物が確認出来ないため値段は安いがハードルは高い。 その中に NOS (New Old Stock) のフレームが一つだけあった。   レイノルズ531 50thのシールが貼られている。誕生から50年目、1985年製造のフレーム。   冒頭の写真を見ると、Columbia という自転車メーカーらしい。 エンブレムの類は付いておらず Worksop Columbia England とヘッド部分に書かれている。   調べても日本語のページは一件もヒットしない、知名度は皆無のメーカーだ。  ヘッドセットはタンゲだった。TANGE ALLEZ MADE IN JAPAN。  ヘッドはTANGEで日本製、年代モノだが錆は少なそう。 BBについてメールで訊ねたが分からずじまいで 一緒に送る?それとも外す? とだけ返事が来た。   フォークもフレームと同じ531、カンチブレーキ台座は錆付いている。   ユニオンジャックのデカール。英国製なのは間違い無さそう。  名前を知らないメーカーの1985年製と思われるフレーム。  ちょっと躊躇したのであれこれと質問してみた。   Q.サイズはどれくらい? A.あ、700cじゃなくて27 x 1 1/4" wheelsね!(質問のあと表記が変更された)   Q.不具合はある? A.NOSだから綺麗だよ!組まれた跡はあるけど、数年はフレームのまま保管してる。  Q.どこのメーカー? A.Columbia of Worksop!   Q.グリスアップしてる? A.買ってくれたら整備士がグリスアップするよ!   Q.錆は取れる? A.買ってくれたら整備士が綺麗にするよ!   Q.値引きできる? A.日本までの送料が高いからムリ!イギリス国内なら安くするよ。   2台のオールドラレーを売ったお金で買えなくはない。 部品は改造したエンペラーをデフォルトに戻して売り 追加パーツを使い回せば問題ない。   問題はフレームの規格が700cでは無く27 x 1 1/4"なところ。 タイヤは700cでなんとかなりそうけど、ブレーキをどうしよう。  ヴィンテージ英国車のスタンダード規格、 27 x 1 1/4" に悩まされながら サイズもピッタリなので、購入することにした。   伝統的なイギリスのツーリング車、クラブモデル。 エンドはCampagnolo、エンドダボは前にひとつ、後ろにふたつ。 荷物を乗せるならサドルバッグ or リアキャリア前提のクラブモデル。 英国車には邪道かもしれないが、フロントキャリアならM-18などに限られそうだ。   ホリゾンタルが美しいレイノルズ531のフレーム。 さて、どう組み立ててみようか。   前の記事へ             新しい記事

Yu-ki Abe

30代 自転車生活 ランドスケープ写真家。自転車、紀行、甘味の話。第17回三木淳賞。  Buck Number   20.10.28   Emperor forever 20.10.22   Columbia Worksop Ⅱ 20.10.20   Columbia Worksop 20.10.18   カールトン サイクル  20.10.17   霧ヶ峰 Ⅰ  20.10.16   スギノスーパーマキシー  20.10.15   ラレーレコードエース  20.10.14   じてんしゃひろば  20.07.07   茅野市美術館 企画展  19.12.05   冬でない  19.11.15   いいね!〇〇  19.10.27   2019年の活動