2020.11.17山越え/ 別所温泉 - 塩田 1
今年のレギュラーお仕事、信濃毎日新聞にて連載中『詩歌のちから』に添える写真は月に1枚。
コロナ下の取材、どうしようかと考えて自転車で移動することに。
訪れたのは上田市の塩田。
別所温泉の隣村で鎌倉時代には塩田北条氏が栄えた場所。古刹が多い。
一昨日、大町で知り合った方に教えて頂いた獨鈷山 前山寺を目指した。
お解かり頂けるだろうか?ここがナビで示された道。。。
自転車ナビ(routehub)で示された別所温泉から塩田へと抜ける最短ルート
現地で入手した地図には破線が記されていた。
ここを自転車で、抜ける、、のか?
道なき道をせっせと進む。
何度も引き返そうかと思ったがGPSは先を指している。
文明の利器を信じて、ひたすら突き進んだ。
竹林に入ると自然と道が開けた。
草木に覆われた道を抜けると、突然視界が広がった。
薄暗い道の両側には竹林が迫っている。
竹が育つ場所では陽が当たらず、地中も竹の根が張り巡らされ他の植物は育ちにくい。
綺麗に道が残っている。誰かが筍を採っているのだろうか
木が所々倒れているが、通れないほどではない。
道を進むと広葉樹が増えてきた。
峠の頂上を境に道は良く整備されている。
おそらく塩田の方は頻繁に山に入っているのだろう。
別所には温泉があるから山に入る人も少ないのだろうか。
よく手入れがされた山。木に巻き付けられた印は冬も目印になる。
裏山の森から奥山にかけては動物が多い。
人の手が入らなくなるとあっという間に草木が生い茂り
里と山との区別がつかず動物が次々と村へ出没する。
適度に人が入っている森は整然としていて分かりやすく
動物もそこまで下りては来ない。
どちらが豊かな森かと聞かれれば答えに困ってしまうが
人の手が入った森の方が、人が自然と上手く向き合っている気はする。
山の斜面に育つ竹林。ある程度規則的に点在しているようにも見えた。
おそらくこの山の竹林は人工的に植えられたものなのだろう。
急斜面に育つ竹は山を崩すこともなく縦に伸びつつ、とても強い根を張る。道に出てくる筍さえ切ってしまえば、陽の当たらない竹林は草刈りも最低限で済む。昔の人は賢いなあと関心しきり。
タイヤはグラベル仕様。これくらい道が整備されていればパンクの心配は無い。
標高を下ると広葉樹の森が広がっていた。
それなりに山深いとは思うのだけど
日中ということもあって動物は全く見かけなかった。
丸太の向こうには動物避けの柵が見える。
塩田の方から人の気配がする。
立派な動物よけの柵が見えてきた。車が走ることもあるのだろうか。
自転車は終始、手で押したままだった。
前の記事へ
新しい記事
30代写真家 自転車生活
紀行、写真、自転車、甘味の話
Buck Number